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第2回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」の開催について

第2回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」 一般来聴者 募集のお知らせ 2021年9月3日(金)に下記の内容で第2回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」を開催します。つきましては、一般の来聴を歓迎いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。 本研究会の概要 日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。そのため、本研究会の前半では、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、10ヶ国語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。一方、後半では、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の10ヶ国語への先行翻訳を見比べる。同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、去年の第1回の研究会と同様、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。今回取り上げる『千載和歌集』319番歌は中世初期の歌人である慈円の作であり、当時の時間表現や鹿の音などといった日本古典和歌に特徴的な文化的要素が見出せる。また、『古今和歌集』933番歌には飛鳥川という、掛詞にもなっている歌枕(特定の連想を引き起こす、和歌に詠まれる地名)が見られ、日本古典文学の代表的なテーマである無常観が詠まれている。こういった表現や現象を切り口にして、今回の研究会において日本古典文学と日本文化の伝達について考えたい。 日時:       2021年9月3日(金) 10:00~17:00(日本時間) 開催方法:    Zoomにてオンライン開催 参加方法:    事前申込が必要です。   詳細なプログラム ( ※ 発表者名は敬称略) 10:00 開会の挨拶 10:05 ワークショップ 『千載和歌集』319番歌の各言語への翻訳とその紹介 「山ざとのあか月がたのしかのねは夜

Springboard Japan「スプリングボード・ジャパン」のご紹介

   Springboard Japan「スプリングボード・ジャパン」は、 2021年夏に立ち上げられた、 日本と日本に関わる人文学・社会科学研究に興味のある人々の多目的オープン・フォーラムです。   研究成果 (学術論文・学術書の書評) の翻訳 (日⇔英) を提供する『スプリングボード・ジャパン・トランスレイツ』を中心に、未発表のコラム・インタビュー・対談・パフォーマンス・アートなど、多様なコンテンツを、日本語と英語で提供していく予定とのことです。  日本文学・日本文化の海外発信に関わる、有意義で優れた取り組みですので、本ブログでもご紹介させていただきました。 詳しくは、こちらのサイトをぜひご覧ください。   https://sites.dartmouth.edu/springboard-japan-demo/