研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」

一般来聴者 募集のお知らせ



2020年9月3日(木)に下記の内容で研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」を開催します。つきましては、一般の来聴を歓迎いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。


本研究会の概要

日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。本研究会では、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の8ヶ国語への翻訳を見比べる。同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。一方、こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。そのため、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、8ヶ国語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。



日時:      2020年9月3日(木)10:00~16:45(日本時間)

開催方法:   Zoomにてオンライン開催

参加方法:   事前申込が必要です。


2020年8月31日までに、メールで事前申込をお願いいたします。メールの件名は「研究会・ワークショップ申込」とし、メールの本文にお名前とご所属をご記入ください。ご連絡いただいたメールアドレスに、研究会前日の夜までに、参加するためのリンクをお送りします。


参加申込・お問い合わせ:  koten.tagengo★gmail.com (担当:土田久美子、フィットレル・アーロン)

                               *お手数ですが、スパム防止のため、送信の際★を@に変えてください。



詳細なプログラム(※発表者名は敬称略)

10:00 開会の挨拶

10:05 ワークショップ 『後撰集』175番歌の各言語への翻訳とその紹介

        イタリア語  ボラッチ・ダフネ

        英語  マイケル・ワトソン、 緑川眞知子

        スペイン語訳  高木香世子〔寄稿〕

        チェコ語訳  トムシュー・アダム

        中国語訳  庄婕淳

        ドイツ語訳  フィットレル・アーロン

        ハンガリー語訳 カーロイ・オルショヤ、フィットレル・アーロン

        フランス語訳  飯塚ひろみ、常田槙子〔寄稿〕

        ロシア語訳  土田久美子

11:45 全体討論

12:30 休憩

13:00 『古今集』469番歌の各言語への先行翻訳の紹介

        イタリア語訳  ボラッチ・ダフネ

        英語  マイケル・ワトソン、緑川眞知子

        スペイン語  高木香世子〔寄稿〕

        中国語  庄婕淳

        ドイツ語  フィットレル・アーロン

        ハンガリー語  カーロイ・オルショヤ

        フランス語  飯塚ひろみ、常田槙子〔寄稿〕

        ロシア語・ウクライナ語   土田久美子

15:45 全体討論

16:30 報告書発行に向けた、今後のスケジュールの決定

16:45 閉会の挨拶

18:00 懇親会



※なお、本研究会・ワークショップは土田久美子(青山学院大学非常勤講師)とフィットレル・アーロンの共同開催で、フィットレルの外国人特別研究員(課題:「古典和歌の翻訳、および和歌と西洋詩の比較研究」、課題番号:19F19302)奨励費を利用しての開催である。


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