第4回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」開催及び来聴者募集のお知らせ
2023年9月5日(火)に下記の内容で第4回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」を開催します。
つきましては、一般の来聴を歓迎いたします。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
本研究会の概要
日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。
そのため、本研究会の午後の部では、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、11ヶ国語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。一方その前、午前の部では、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の9ヶ国語への先行翻訳を見比べる。
同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。さらに、日本の古典和歌には特徴的なこともあるものの、決して古い文学ではなく、現代の日本と世界の中の人の気持ちを表している作品が多く、私たちの時代にも生き続けている。
日本の古典和歌のこういった普遍性も考慮して、今回午前の部では、日本の春の代表的な景物である桜とそれに関わる無常のイメージという日本の古典和歌に特徴的でありながら、時代と文化により共通する感情が詠われている『古今和歌集』71番歌を取り上げる。また、午後の部では、12~13世紀の代表的な歌人である藤原定家の、現代人にも簡単に通じうる気持ちを詠んだ『新勅撰和歌集』1009番歌を取り上げる。
こういった感情や現象を切り口にして、今回の研究会において日本古典文学と日本文化の伝達について考えたい。
なお、それぞれの言語の比較がよりはっきりするため、言語系統によって分類し、それぞれの系統の中での順番を五十音順にした。また、それぞれの言語系統の順は基本的に日本からの距離に基づくが、発表者の都合で入れ替えている場合がある。
日時: 2023年9月5日(火) 10:00~17:00(日本時間)
開催方法: ハイブリッド形式(対面・オンライン)
会場: 対面会場は早稲田大学早稲田キャンパス26号館302号室となります。
オンラインでご参加の方には後日、Zoomミーティングの情報をメールで送信します。
参加方法: 事前申込が必要です。
詳細なプログラム(※発表者名は敬称略)
10:00 開会の挨拶(フィットレル・アーロン)
10:05 先行翻訳の紹介と考察 「のこりなく散るぞめでたき桜花ありて世中はてのうければ」(『古今集』春下・71・よみ人しらず)
10:05 韓国語:イム・チャンス(韓国中央大学)
10:12 中国語:黄夢鴿(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程)
10:26 ハンガリー語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
10:33 ウクライナ語:土田久美子(青山学院大学)
10:40 ロシア語:土田久美子(青山学院大学)
10:54 スペイン語:サン・エメテリオ・ゴンサロ(マドリード・アウトノマ大学)
11:01 フランス語:飯塚ひろみ(同志社女子大学・京都産業大学)
11:08 英語:八木愛理(早稲田大学文学研究科修士課程)
11:15 ドイツ語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
11:45 討論
13:30 休憩
14:00 翻訳実践と考察
「たれもこのあはれみじかきたまのをにみだれてものをおもはずもがな」(『新勅撰集』恋五・1009・藤原定家)
14:00 韓国語:イム・チャンス(韓国中央大学)
14:07 中国語:黄夢鴿(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程)
14:14 タイ語:イーブン美奈子(翻訳家)
14:21 ハンガリー語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
14:28 ポーランド語:アダム・ベドゥナルチク(ニコラウス・コペルニクス大学)
14:35 ロシア語:土田久美子(青山学院大学)
14:42 スペイン語:サン・エメテリオ・ゴンサロ(マドリード・アウトノマ大学)
14:49 フランス語:飯塚ひろみ(同志社女子大学・京都産業大学)
14:56 英語:ローレン・ヴォーラー(青山学院大学)
15:03 ドイツ語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
15:10 トルコ語:エシン・エセン(准教授、独立研究者)
15:17 討論
16:55 閉会の挨拶(土田久美子)
17:00 閉会
※研究会終了後、会場近辺の飲食店にて懇親会を予定しております。
※課題となる2首の和歌についての吉海直人教授(同志社女子大学)のコラム、および和歌の本文と概要は以下にご覧いただけます。
https://drive.google.com/drive/folders/1KFIKVfWS5RSAKe065egK9pXIPWAJ31AO
お申込み方法
以下のフォームで事前申込をお願いいたします。
*対面でのご参加を希望される方:
2023年8月30日の23:59までに、こちらのフォームからお申込みをお願いします。
https://forms.office.com/r/Ff5DjxnU8B
なお、対面のご参加は、定員がございますので、先着30名とさせていただきます。
定員になり次第、対面参加の受付を締め切らせていただきますので、あらかじめご了承くださいませ。
※ただ、昨年の会では、対面参加のお席に余裕がございました。ぜひお申込みください。
*オンラインでのご参加を希望される方:
2023年9月2日の23:59までに、こちらのフォームからお申込みをお願いします。
https://forms.office.com/r/WWuwxuCwj2
つきましては、一般の来聴を歓迎いたします。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
本研究会の概要
日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。
そのため、本研究会の午後の部では、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、11ヶ国語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。一方その前、午前の部では、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の9ヶ国語への先行翻訳を見比べる。
同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。さらに、日本の古典和歌には特徴的なこともあるものの、決して古い文学ではなく、現代の日本と世界の中の人の気持ちを表している作品が多く、私たちの時代にも生き続けている。
日本の古典和歌のこういった普遍性も考慮して、今回午前の部では、日本の春の代表的な景物である桜とそれに関わる無常のイメージという日本の古典和歌に特徴的でありながら、時代と文化により共通する感情が詠われている『古今和歌集』71番歌を取り上げる。また、午後の部では、12~13世紀の代表的な歌人である藤原定家の、現代人にも簡単に通じうる気持ちを詠んだ『新勅撰和歌集』1009番歌を取り上げる。
こういった感情や現象を切り口にして、今回の研究会において日本古典文学と日本文化の伝達について考えたい。
なお、それぞれの言語の比較がよりはっきりするため、言語系統によって分類し、それぞれの系統の中での順番を五十音順にした。また、それぞれの言語系統の順は基本的に日本からの距離に基づくが、発表者の都合で入れ替えている場合がある。
日時: 2023年9月5日(火) 10:00~17:00(日本時間)
開催方法: ハイブリッド形式(対面・オンライン)
会場: 対面会場は早稲田大学早稲田キャンパス26号館302号室となります。
オンラインでご参加の方には後日、Zoomミーティングの情報をメールで送信します。
参加方法: 事前申込が必要です。
詳細なプログラム(※発表者名は敬称略)
※訂正とお詫び(9月2日)
イタリア語訳に関する発表を予定しておりましたが、こちらの確認不足のため、キャンセルとなりました。
ご迷惑をおかけしてしまい、謹んでお詫び申し上げます。
イタリア語訳に関する発表を予定しておりましたが、こちらの確認不足のため、キャンセルとなりました。
ご迷惑をおかけしてしまい、謹んでお詫び申し上げます。
10:00 開会の挨拶(フィットレル・アーロン)
10:05 先行翻訳の紹介と考察 「のこりなく散るぞめでたき桜花ありて世中はてのうければ」(『古今集』春下・71・よみ人しらず)
10:05 韓国語:イム・チャンス(韓国中央大学)
10:12 中国語:黄夢鴿(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程)
10:26 ハンガリー語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
10:33 ウクライナ語:土田久美子(青山学院大学)
10:40 ロシア語:土田久美子(青山学院大学)
10:54 スペイン語:サン・エメテリオ・ゴンサロ(マドリード・アウトノマ大学)
11:01 フランス語:飯塚ひろみ(同志社女子大学・京都産業大学)
11:08 英語:八木愛理(早稲田大学文学研究科修士課程)
11:15 ドイツ語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
11:45 討論
13:30 休憩
14:00 翻訳実践と考察
「たれもこのあはれみじかきたまのをにみだれてものをおもはずもがな」(『新勅撰集』恋五・1009・藤原定家)
14:00 韓国語:イム・チャンス(韓国中央大学)
14:07 中国語:黄夢鴿(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程)
14:14 タイ語:イーブン美奈子(翻訳家)
14:21 ハンガリー語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
14:28 ポーランド語:アダム・ベドゥナルチク(ニコラウス・コペルニクス大学)
14:35 ロシア語:土田久美子(青山学院大学)
14:42 スペイン語:サン・エメテリオ・ゴンサロ(マドリード・アウトノマ大学)
14:49 フランス語:飯塚ひろみ(同志社女子大学・京都産業大学)
14:56 英語:ローレン・ヴォーラー(青山学院大学)
15:03 ドイツ語:フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所)
15:10 トルコ語:エシン・エセン(准教授、独立研究者)
15:17 討論
16:55 閉会の挨拶(土田久美子)
17:00 閉会
※研究会終了後、会場近辺の飲食店にて懇親会を予定しております。
※課題となる2首の和歌についての吉海直人教授(同志社女子大学)のコラム、および和歌の本文と概要は以下にご覧いただけます。
https://drive.google.com/drive/folders/1KFIKVfWS5RSAKe065egK9pXIPWAJ31AO
お申込み方法
以下のフォームで事前申込をお願いいたします。
*対面でのご参加を希望される方:
2023年8月30日の23:59までに、こちらのフォームからお申込みをお願いします。
https://forms.office.com/r/Ff5DjxnU8B
なお、対面のご参加は、定員がございますので、先着30名とさせていただきます。
定員になり次第、対面参加の受付を締め切らせていただきますので、あらかじめご了承くださいませ。
※ただ、昨年の会では、対面参加のお席に余裕がございました。ぜひお申込みください。
*オンラインでのご参加を希望される方:
2023年9月2日の23:59までに、こちらのフォームからお申込みをお願いします。
https://forms.office.com/r/WWuwxuCwj2
主催者:早稲田大学高等研究所
企画:フィットレル・アーロン、土田久美子
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