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世界の中の和歌 (ISSN 2759-4351)

このページに、和歌の多言語翻訳に関する研究会の報告書、『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』の情報を公開します。 本研究会では、外国語訳がまだほとんどない一首の和歌の各言語への翻訳を実践し、工夫した点や翻訳、異文化伝達の際、考察する必要がある点などについて論じる。また、先行する外国語訳がより多い別の和歌の各言語への先行翻訳を紹介し、それぞれの翻訳を通して、その和歌の世界の中の受容・変容について考察する。それぞれのセッションの最後に、全体討論を行う。本報告書には、課題となった和歌の概要とそれぞれの和歌に関わる吉海直人教授のコラムと、各言語の翻訳に関する論文と二つの全体討論の内容が掲載されている。 ◆詳細 誌名:『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』  形式:ペーパーバック(創刊号、第2号、第3号)、オンラインジャーナル(第4号) ISSN  2758-6820(冊子版) (創刊号、第2号、第3号) ISSN 2759-4351(オンライン)(第4号-) 出版者:日本古典文学多言語翻訳研究会 出版地:東京都東久留米市 発行日:原則として年1回 ◆各号 『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』(2021年2月) 『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容― 2』(2022年2月) 『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容― 3』(2023年3月) 『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容― 4』(2024年3月)

『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容― 4』の電子公開

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 以下に、2023年9月5日に開催された第4回研究会「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」の内容をまとめた報告書を電子公開いたします。 ◆閲覧について 以下の利用条件があります。 ・営利目的では利用しない ・無断転載・引用・複製・二次加工・再配布を行わない ◆報告書全文をダウンロード 下記のリンクをクリックすると、ダウンロードページに移動できます。 『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容― 4』ダウンロード

第4回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」開催及び来聴者募集のお知らせ

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 2023年9月5日(火)に下記の内容で第4回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」を開催します。  つきましては、一般の来聴を歓迎いたします。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。 本研究会の概要  日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。  そのため、本研究会の午後の部では、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、11ヶ国語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。一方その前、午前の部では、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の9ヶ国語への先行翻訳を見比べる。  同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。さらに、日本の古典和歌には特徴的なこともあるものの、決して古い文学ではなく、現代の日本と世界の中の人の気持ちを表している作品が多く、私たちの時代にも生き続けている。  日本の古典和歌のこういった普遍性も考慮して、今回午前の部では、日本の春の代表的な景物である桜とそれに関わる無常のイメージという日本の古典和歌に特徴的でありながら、時代と文化により共通する感情が詠われている『古今和歌集』71番歌を取り上げる。また、午後の部では、12~13世紀の代表的な歌人である藤原定家の、現代人にも簡単に通じうる気持ちを詠んだ『新勅撰和歌集』1009番歌を取り上げる。  こういった感情や現象を切り口にして、今回の研究会において日本古典文学と日本文化の伝達について考えたい。  なお、それぞれの言語の比較がよりはっきりするため、言語系統によって分類し、それぞれの系統の中での順番を五十音順にした。また、それぞれの言語系統の順は基本的に日本からの距離に基づくが、発表者の都合で入れ替えている場合がある。 日

報告書『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』3が刊行されました。

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 2023年3月に、2022年9月の第3回研究会・ワークショップ『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』の報告書が刊行されました。  ご興味のある方はkoten.tagengo★gmail.com(フィットレル・アーロン、土田久美子)までご連絡ください。なお、報告書は無料ですが、送料は着払いで送らせていただきます。 ※スパム防止のため、メールアドレスの「★」印は「@」にお直しください。  以下、表紙、目次、「まえがき」、「あとがき」を掲載いたします。どうぞ、ご参照ください。

第3回研究会・ワークショップ 「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」(2022年9月3日)の開催について

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第3回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」 一般来聴者 募集のお知らせ 2022年9月3日(土)に下記の内容で第3回研究会・ワークショップ「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」を開催します。つきましては、一般の来聴を歓迎いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。 本研究会の概要 日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。そのため、本研究会の前半では、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、12ヶ国語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。一方、後半では、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の13ヶ国語への先行翻訳を見比べる。同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、一昨年の第1回と昨年の第2回の研究会と同様、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。今回取り上げる『後拾遺集』25番歌は一条朝の代表的な女性歌人である和泉式部の作であり、当時の年中行事である子日の小松引きといった文化的特徴と掛詞といった日本の古典和歌に特徴的な要素が見出せる。また、『古今和歌集』938番歌には浮草という、掛詞にもなっている和歌表現などが見られる。こういった表現や現象を切り口にして、今回の研究会において日本古典文学と日本文化の伝達について考えたい。 なお、昨年までは各言語の発表の順番が五十音順であったが、それぞれの言語の比較がよりはっきりするため、今回は言語系統によって分類し、それぞれの系統の中での順番を五十音順にした。また、それぞれの言語系統の順は日本からの距離に基づく。 日時:        2022 年 9 月 3 日(土)  10 : 00 ~ 17 : 00 (日本時間) 開催方法:      ハイブリッド形式(対面・オンラ

報告書『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』2の刊行

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 2022年2月に、2021年9月の第2回研究会・ワークショップ『世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―』の報告書が刊行されました。  ご興味のある方はkoten.tagengo★gmail.com(フィットレル・アーロン、土田久美子)までご連絡ください。なお、報告書は無料ですが、 送料は着払いで送らせていただきます 。 ※スパム防止のため、メールアドレスの「★」印は「@」にお直しください。  以下、表紙、目次、「まえがき」、「あとがき」を掲載いたします。どうぞ、ご参照ください。

第2回研究会「世界の中の和歌」の早稲田大学文学学術院のHPでの報告について

 発表者と討論参加者のおかげで、第2回研究会「世界の中の和歌」が無事に開催され、活発な議論が広がりました。  共催者としてご協力くださいました早稲田大学文学学術院NGU国際日本学拠点の担当者の方々が研究会の内容をわかりやすく日本語と英語でまとめてくださいました。その報告について以下をご覧くださいませ。 日: 開催報告「世界の中の和歌」ー多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容ー – 早稲田大学 文学学術院 国際日本学 (waseda.jp) 英: Online Workshop Report: “Waka Poetry around the World: Viewing Reception and Transformation of Japanese Culture through Multilingual Translation” – Global Japanese Studies, Waseda University